新年が始まり、1月も下旬に差し掛かる頃になりました。
気が付くと1月が終わろうとしていますので、月日が経つのは早いなと感じます。
こたつの中から見る雪景色が楽しみな季節がやってきましたね。
寒い日が続いていますが、今回も皆様のお役に立てるコラムをご紹介したいと思います。
さて今回は、初めて『フリーランスネットワークエンジニア』を目指す方向けに、どのような準備が必要になるのかをご紹介いたします。
【フリーランスネットワークエンジニアの働き方】
まずは、フリーランスネットワークエンジニアの仕事内容から確認していきます。
●フリーランスネットワークエンジニアの仕事内容
フリーランスネットワークエンジニアの案件は、主に「設計」、「構築」、「保守運用」の3つに分かれています。
基本的にはフリーランスであっても業務内容に違いはありません。
「ネットワーク設計」
現状のネットワーク構成を把握し、お客様の要望に合った最適なネットワークを設計します。
設計書作成のためには、セキュリティやOS、サーバなどの幅広い知識が必要です。
「ネットワーク構築」
ネットワーク機器の設置や設定を行って、ネットワーク環境を構築します。
必要に応じてテストを行い、正常に動作するかチェックします。
「ネットワーク保守・運用」
完成したネットワークの点検や不具合修正を行います。
障害対応など問い合わせ対応、ネットワークの維持管理を行います。
●フリーランスネットワークエンジニアに必要な資格
フリーランスネットワークエンジニアで安定した案件獲得を行うためには、様々な業務知識や経験を積むことが必要になります。
しかし、実は、資格取得をされることで案件獲得の幅がさらに広がることをご存知でしょうか。
必須ではありませんが、資格取得をすることで、一定のスキルや知識を保有していることを証明することができます。
「応用情報技術試験」
応用情報技術者試験は、高度IT人材として応用的な知識やスキルを認定する国家資格です。
取得していることで幅広い知識を保有していることをアピールすることができます。
フリーランスネットワークエンジニアとして取得しておきたい資格のひとつです。
出典:応用情報技術者試験について│IPA
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
「CCNA・CCNP」
CCNA・CCNPは、Cisco Systems社が提供する認定資格のことで、それぞれグレードによって資格名称が変わってきます。
シスコ技術者認定資格は5つのグレードがあり、「アーキテクト」、「エキスパート」、「プロフェッショナル」、「アソシエイト」、「エントリー」の順でグレードが高くなります。
習得の難易度が一番高いのがアーキテクトです。
ちなみに、CCNAは「アソシエイト」、CCNPは「プロフェッショナル」に位置づけられます。
現場で使われるネットワーク機器の多くはCisco Systems社製ですので、資格取得することによって、どういった技術スキルと知見があるのかを証明できます。
フリーランスの場合、CCNP以上の資格を取得されていると案件獲得に繋がりやすいです。
出典:CCNA・CCNPについて│Cisco
参照:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications.html
「ネットワークスペシャリスト試験」
ネットワークスペシャリスト試験は、高度IT人材としてネットワークに関係する固有技術を活用でき、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援ができることを認定する国家資格です。
取得していることで高いスキルと知識を保有していることをアピールすることができます。
フリーランスネットワークエンジニアとして取得しておきたい資格のひとつです。
令和3年度春期試験の合格率は12.8%となっています。
合格者が少なく難易度が高い試験であるため、取得されるメリットも多くあります。
出典:ネットワークスペシャリスト試験について│IPA
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
●フリーランスとしてのネットワーク案件の単価相場
案件内容によって契約単金にどのような違いが出てくるか確認してみましょう。
「ネットワーク設計」
設計案件は求められる知識が多くなるため、案件によりますが、60-70万円台の契約単金になることが多いです。
「ネットワーク構築」
構築案件は、仕事内容や現場の規模感によって変わりやすいです。
だいたい50-60万円台の案件が多くなります。
「ネットワーク保守・運用」
保守・運用案件は現場の規模感によって大きく契約単金が変化しやすいです。
様々なトラブル対応があるため、幅広いスキルを備えていると負荷が減りやすくなると思います。
【フリーランスネットワークエンジニアのメリットとデメリット】
フリーランスネットワークエンジニアになる理由は様々あると思います。
収入アップを考えたり、働き方の自由度を上げてみたい、好きな仕事をやってみたいなどの理由が多いのではないでしょうか。
実際にフリーランスネットワークエンジニアになると、どのようなメリットとデメリットがあるかをご紹介いたします。
●フリーランスネットワークエンジニアのメリット
初めに、フリーランスネットワークエンジニアのメリットを3つご紹介いたします。
「収入アップが見込める」
フリーランスネットワークエンジニアになると、会社員として勤務された頃よりもほとんどの方が収入が上がります。
その理由としては、ネットワークエンジニア不足によって高スキルを持っているフリーランスネットワークエンジニアに業務依頼が増えているためです。
成果を出せばその分リターンが返ってくるため、自身の努力次第で報酬が上がります。
「自分のやりたい仕事ができる」
自分の実力を試してみたい方にはフリーランスネットワークエンジニアの働き方がおすすめです。
ポテンシャルが高い方には、自分でやってみたい業務を選ぶことも可能です。
「勤務場所の制限がない」
自宅で作業できることはもちろん、気分転換に作業場所を変更することも可能です。
最近はコロナ禍の影響もあってテレワークへ切り替えをしている現場が増えているため、勤務場所を選びやすくなっています。
●フリーランスネットワークエンジニアのデメリット
次に、フリーランスネットワークエンジニアのデメリットを3つご紹介いたします。
「収入が安定しない」
会社員であれば給料で定額を支払われますが、フリーランスネットワークエンジニアは継続的に案件獲得ができなければ収入が安定しません。
賞与などもないので、将来に備えて貯蓄する必要があります。
「社会的信用が低くなる」
クレジットカードの新規作成やローンを組むことが難しくなります。
会社員時代と違ってハードルが上がるので、フリーランスネットワークエンジニアになる前に、クレジットカードを作ったりするのが良いでしょう。
「確定申告などの経費管理が必要になる」
会社員として勤務されていれば、会社が確定申告を行うので、確定申告の手続きを気にする必要がありません。
フリーランスネットワークエンジニアになると、自分で確定申告を行うので経費管理が必要になります。
最近では経理管理ソフトが増えていますので手間が減りましたが、フリーランスネットワークエンジニアになる前に、事前に必要知識を身に着けておくと無駄を抑えることができます。
経費管理が苦手な方は税理士に依頼するのも有効だと思います。
【まとめ】
今回はネットワークエンジニアの方がフリーランスを目指すために、どのような今回は準備をすれば良いのかをご紹介いたしました。
コロナ禍の影響もあってネットワークエンジニアもフリーランスになる方が増えてきています。
デメリットの部分も十分な準備と努力を行うことで、リスクを減らすことができますので、ぜひ新しい働き方としてフリーランスネットワークエンジニアになってみるのはいかがでしょうか。
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